休眠口座の活用方法

存在を忘れていた口座に少額でもお金が残っていたら、臨時収入が入ったような感じがして嬉しいですよね。休眠口座の残高は、一口座当たり約9千円とそれほど多くはありません。しかし、日本全体でみると年間に1050億円もの預金が休眠口座扱いされています。1000億円以上の大金が忘れられているなんて想像がつきませんが、引越しをして銀行に行かなくなってしまったり、印鑑や通帳を無くしたためそのまま放置していたり、預金者本人が亡くなり誰も解約しなかったり、と様々な理由により休眠口座はなくなりません。

とは言っても、金融機関の呼びかけなどにより毎年約430億円は払い戻しされています。それでも、500〜600億円の預金が放置されていることになるので、何だかもったいない気もしますよね。全国銀行協会では、一定額以上の残高がある預金者には休眠口座について連絡をして、それでも確認が取れず取引も無ければ金融機関の利益になる、という決まりになっています。

しかし、近年、この600億円もの大金をもっと有効活用できないか、という考えが国会で発案されるようになってきました。今、公共事業などに当てられる予算は国民から集めた税金などでまかなわれていますが、資金が全然足りません。そこで、この休眠口座のお金を福祉や子育て支援、東北地方の復興支援や除雪作業の費用など地域活性化の支援に使ってはどうかという意見が出されました。

やはり、休眠口座の預金は預金者の財産なのでそれを勝手に使って良いのかという考えから、銀行業界などの金融機関側では反対意見もありましたが、いくつか条件を提示したことで金融機関側でも前向きに検討されるようになりました。現在の日本では、休眠口座の預金の活用はまだ実現されておらず、その活用方法について話し合いがされている段階です。休眠口座の活用に関する国民の理解を広めることと、休眠口座の預金残高を減少させていくことが今後の課題となっています。

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